君を守りたい


慈朗が部屋を出た後、比較的早く来てくれた崎村先生に、


「今日は練習出なくていいからゆっくり休みな。夕食時に大広間に下りといで。」


と言われ、おにぎりを二つ渡された。軽く会話を交わし、崎村先生が部屋を出ていったのを確認して、もう一度目を閉じる。

少しだけ軽くなった気持ちのおかげで、昨日の夜とはうってかわって穏やかな睡眠。目覚めた頃にはすでに、部屋がオレンジ色に染まっていた。

大きく伸びをしてカーテンを閉めたあと、一階に向かうため部屋を出る。今時間ならきっと、佐伯さんが夕食準備をしているだろうし、そのくらい手伝わなきゃさすがに申し訳ない。

薄暗い階段を下りて一階に下りると、予想通り大広間横の厨房からは明かりが漏れていて。あたしは急ぎ足で厨房に向かった。