君を守りたい


でも、そんな予想を振り払うように思いきり頭を左右に振り、二階の崎村先生の部屋に向けて走り出す。

少しでも早く、陽路ちゃんの顔が見たい。目、覚ましてるよね?大丈夫だよね?

階段を一気に駆け上がり、軽く息を正す。そして少し歩くと、比較的廊下の奥の方にある崎村先生の部屋を見つけた。

部屋の前に立ち、スリッパでストッパーをしてあるドアを軽くノックする。コンコンという音が、閑散としている廊下に響いた。でも、部屋からは何の応答もない。

ゆっくりとドアを開け隙間からのぞくと、まだ目を閉じたままベッドに寝かされている陽路ちゃんの姿が目に映って。

最初と同じようにしてドアにスリッパを挟み、静かに部屋に入る。ベッドの横に腰を下ろし、布団から出ていた陽路ちゃんの右手を強く握った。