「美香先輩、佐伯さんがマネージャーの人は集まってって言ってますよ。」
「えー。仕方ないから行こっかぁ。」
いきなり駆け寄って来たかと思うと、明春のマネ2人が秋田先輩を呼びにきた。んーと…、名前何だったっけ?それに、“佐伯さん”って誰?
でもそんなことより、この二人は陽路ちゃんと上手くやっていたのかな?そんな疑問がわいてくる。
秋田先輩がどこかに行ってしまい、少し静かになった凌葉の席。そんな中、俺は口を開いた。
「ねぇ渡部。午前練って何時からだっけ?」
「あ?……確か9時からだろ。んな大事なこと忘れんな。」
呆れた表情を浮かべる渡部に、あははと笑いながら「わかった。」と返し、俺も席を立つ。トレーを持ち上げたとき、渡部の訝しげな目が俺を捉えているのに気がついた。

