君を守りたい


スッゴい笑顔で、さも陽路ちゃんをバカにするような顔をして配膳する秋田先輩の姿が目立つ。

こんな時に、こんな態度をとれる秋田先輩が信じられない。まぁ確かに、昔から信じられない人だったけれど。そんな秋田先輩が、俺は相変わらずムカついて嫌いだ。

渡部もそう思っているのか、左右で握りしめられた拳は、微かにふるえていた。


「はい♪ほら、元気だしてぇ!」


俺の順番の時、そう言って笑顔を向けられたけど、俺は秋田先輩を一瞥して無言で凌葉陣の席に向かい、渡部の隣に腰を下ろす。

でもすぐに、秋田先輩は俺の真ん前の席に腰を下ろした。

静かなまま始まる朝食。作った人には申し訳ないけど、こんな心境じゃ味なんて全然感じない。しかも、真ん前から見たくもない笑顔を振りまかれたあげく、強い視線を感じたら、食欲自体が落ちる。

朝から最悪すぎて、思わずため息が零れた。


「どうしたのぉ?悩み事?」


正面からかけられた声に、うつむきかけた顔を上げる。すると、極力合わせないようにしてた視線が、バッチリと絡んでしまった。