君を守りたい


「陽路先輩がさ、慈朗に抱きつかれてたの見て、ただ妬いてるだけー。寿也もガキすぎだよな。」


あははっと笑う恭汰を見て、何か急に悲しくなった。何で寿也は、こんなどうしようもないあたしをそんなにも想ってくれるのだろう?あたしにそんな価値なんてないのに。


「…恭汰、あたし、自分の気持ちがわからない。どうしたらいいんだろ?」


困惑の後、思わず口をついて出た言葉。
何聞いちゃってんのあたし。恭汰にそんなこと聞いて、どうするわけ?マジ、自分の行動意味不明…。

あたしの言葉に恭汰から笑みが消え、真剣な目があたしを捉えた。イスから腰を上げた恭汰は、あたしの前にしゃがみ込むと、ゆっくりとあたしの顔を見上げる。

薄暗い多目的ホール、窓から見上げた空には、あまたの星が輝いていた。