君を守りたい


長座前屈や開脚など、周囲でやってるストレッチと同じく行う。まぁ、あたしは押してあげるなんだけど。どんな話題をふればいいかなぁと思考を巡らせていた刹那、


「……あ、さっき言いそびれたんスけど、俺、秋田先輩と話すことなんてないんで、さっきの話はなかったってことで。」

「え?」


藍前が突然話し出した言葉は、さっき多目的スペースであたしが藍前に言ったことの返事ともとれるものだった。ってか返事だよね、確実に。

『ただ一人、中等部からの参加ってスゴいよね!あたし、藍前君と少し話したいから、自由時間にまたここで話そ?』

それだけ言ったところで陽路があたしを呼んだから、結局あのときは藍前の返事を聞いていなかったんだ。

ってか話す誘いだけだよ!?
何であたしが、そんなふうに言われて断られなきゃなんないのよ!