君を守りたい


「みんな顔は知っているだろうから、自己紹介は省くぞ。今日は合宿初日なので、二人組でストレッチ後、ランニングから始めることにする。」

「はいっ!」


あたしにしてみたら、偉そうでムカつくんだけど、ここで何にも反対ナシにみんな従うってことは彼、よっぽど実力あるのね。


「秋田先輩、このグループは奇数なので、藍前のストレッチの相手お願いします。」

「え、あ、うん。」


何となく話を聞き流すあたしに、突然向けられた鋭い視線。頼まれただけなんだけど、普通に怖かったよ。
でも藍前の相手だって!いきなりラッキー♪


「藍前君、押してあげるよ。」

「………ッス。」


にこりと笑って、藍前に近づくあたし。
――今はとりあえず、あたしにいいイメージ持ってもらうことが、一番大事だ。