「ただの嫉妬で彼女を振り回すな。お互い、もう会えないと思っていた人に会えたんだ。だからあの瞬間だけは、仕方がなかったと思え。」
「…っ!でも…」
木原が沢柳の言葉に言い返そうとしたけれど、続々とメンバーたちがコートに入ってきたことで遮られた。
あーあ。続き、聞きたかったなあ…。
でも、いよいよ始まる練習。
そういやあたし、お気に入りの三人と同じグループなんだよねぇ。最初のやる気のなさは吹っ飛び、かなりやる気がわいてきた。
「第二グループ集合!」
まもなくしてかかった集合。
その呼び声が聞こえた方に視線を移すと、グループの人はみんな明春の塚本光規の方に集合していた。あたしも一応急いで、その輪に加わる。
それにしても、塚本って何だか大人っぽい。あたしより学年下に見えないな、なんて、どうでもいいことを考えてしまったんだけど。

