君を守りたい


「別に。お寝坊さんには教えませーん。」


ふっと苦笑しながらそう言うと、案の定ふてくされた涼夜。その表情を見せるから、涼夜をからかうのは楽しい。
「とりあえず座れば?」と促すと、涼夜はあたしの前の席に腰を下ろした。


「…凌葉とは大丈夫なの?」


缶ジュースのプルタブに指をかけながら、事も無げにあたしに問いかける涼夜。

あのあと…、あたしが凌葉を去ったあと、涼夜とは少しだけ電話やメールを交わしていた。もちろん、踏み込んだ話はしてないけれど、凌葉といざこざがあったということは知ってるから、こんな問いを投げかけてきたのだろう。


「ん。大丈夫かな。今のところは。」

「……今のところはって、何それ?」


あたしの曖昧な答えに、涼夜は少し呆れながら、微かな笑みを浮かべた。