君を守りたい


そして、とりあえずおにぎりを食べ終えたあたしは、小さいテーブルの上に無造作に置かれていた4枚のカードキーの一枚をポケットにつっこむ。特に意味は無いし、あたしに害はないけれど、何となく部屋に居たくなかったから。

ってか、一人一枚カードキーあたるみたいだし、オートロックの時点で室長って不要だよね。そんなことを考えながら、黙って部屋を出た。

さっきよりも騒がしい声が響く通路を通り、階段で一階まで降りる。多目的ホールのベンチに腰を下ろし、一つため息をこぼした。


「…あのさ、何ため息ついてんの?まだ練習始まってないんだけど。」


不意に背後から生意気な声が聞こえ振り向くと、帽子を深くかぶった涼夜が缶ジュース片手に立っていて。どうやら今自販機で買ったようだけど、全く気づかなかったあたしって何なんだろう。