君を守りたい


この部屋からも、他の部屋より高いトーンの笑い声が聞こえてくる。まぁ、ここでウジウジしてても始まらないので、あたしは三回ドアをノックしてみた。一応オートロックのようで、部屋には外から入れない。


「はぁい。今開けます!」


そんな声が聞こえたと同時に開かれたドアから、どちらかというとたれ目の、おっとりとした感じの女の子が顔をのぞかせた。


「あ…。お、大崎陽路先輩ですよね!?
橋野桃です。よ、よろしくお願いしますっ!」

「…ん。よろしく。」


この勢いとキョドり具合に若干驚きつつ、あたしも彼女に笑いかけた。いくら美香と同室だからって、いつまでもシケたツラしてるわけにもいかないと思うから。