君を守りたい


「…大崎、元気そうだな。まさかお前が、海星でマネを続けているとは思わなかったが…。」


不意に話し出し、苦笑いを零す先生。
でも確かに、音信不通になったあたしが急にライバル校のマネとして姿を現したら、誰だって驚くだろう。


「もう、問題は解決したのか?」


目を伏せ気味なあたしに、柊先生はそう問いかけてきた。唐突に突き付けられた現実に、チクリと胸が痛んだ。

だって“問題は解決したのか?”だなんて…。あの頃の解決策としては、あたしが縁を切ればよかっただけ。だけど――…


「…いえ。まだ微妙なままです。勝手な行動をしておきながら、解決にいたらない自分が情けないです。」


そう。根本的なことは、何一つ解決できてはいない。

しかも、本来なら自分自身だけで解決しなきゃならなかった問題。たくさんの人を巻き込んだ上、勝手な行動をしたくせにちゃんとした解決になっていないなんて、あたしどれだけ逃げてきた?何で向き合わなかった?