君を守りたい


「なぁんか、二人して楽しそうだねえ。」


刹那、突如として頭上から降ってきた声。
慈朗とともに目線をあげると、優しくほほえんだ陽路先輩が立っていた。……松葉杖つきで。


「どうだったんですか?」


恐る恐る俺がそう尋ねると、空いていた席に腰掛け、陽路先輩は口を開く。


「炎症起こした上に、その患部を打撲しまくり。結構長引くだろうってさ。おまけに、多少の痛みは残るみたい。早く言えば、完治はないってことだね。」


他人事のように、あっけらかんと答える陽路先輩。そのあとに、小さい声で「自業自得…。」そうつぶやいたのも聞こえた。