君を守りたい


「……っ!陽路ちゃんはちゃんと…」

「慈朗、黙ってて。今練習中なんだから、あんたらも練習戻りな。」


礼二先輩に向け、反論を言いかけた慈朗を遮るように、陽路先輩はそう言った。

その真剣な表情に、俺たちがゲームを止めさせることを拒んでいる気持ちがあからさまに窺えた。


「治、サービスいいよ。」


陽路先輩のその言葉で、再びラリーがスタート。何度も痛い足にボールの攻撃を受けながら、痛む足にかかる負担に耐えながら、結局彼女は最後までラリーを終えた。


「今から何試合かして今日は終わり。美香、スコアよろしく。」

「はいはーい。」


その会話を背中で受け止め、陽路先輩は1人部室に戻っていく。誰も近寄らせないような、説明しがたい雰囲気を辺りに漂わせて…