君を守りたい


「痛っ…!」


そう聞こえたとともに、俺たちの視線は陽路先輩へと集まる。かがみ込んで足を押さえている姿に、心臓がドクンと大きく脈を打った。


「あー。わりぃ。ミスっちまった。」


笑いながらそう言うのは、なぜか陽路先輩のペアである礼二先輩。どうやら彼の打ったボールが、陽路先輩の怪我に命中したらしい。これはもう、狙ったとしか考えられなかった。


「れーじ先輩。もういいでしょ?陽路ちゃんはマネなんだから、こんな練習しなくてもいいじゃん…」


慈朗が、そう言って礼二先輩に訴えかける。だが礼二先輩は、それを聞こうともしなかった。

そしてあげくの果てに、


「仕事しないマネなら、練習に参加させんのもありだろ。人数も足りねぇし。」


冷たく、そう言い放つ。