君を守りたい


一通り休んで俺たちはコートに入った。しかし、陽路先輩はまだ戻ってこない。


「大崎先輩にしたら、この時間は遅いんじゃないか?」

「あぁ。陽路先輩なら、もう帰ってきててもおかしくないぜ?」


コートの隅で、深谷と学がそんな会話を交わしているのが聞こえてくる。途中でやはりアクシデントがあったのか、なんて思いつつ校門の方を見やると、ようやく戻ってきた陽路先輩の姿を捉えることができた。

明らかに疲れているのが見てとれる姿、表情……。でも何よりも、彼女の足が心配だった。

ゆっくりとコートに入ってきた陽路先輩は、駆け寄っていった慈朗となにやら会話を交わしていて。

そんな陽路先輩にかけられた礼二先輩の第一声は、ありえねぇほど無慈悲なものだった。