昨日よりアップダウンは少ないが、長い距離をひたすら走る。たまに後ろを振り向けば、差は開きつつあるが、陽路先輩は懸命に俺たちの後ろを走っていた。
足が痛いそぶりなど、微塵も見せない。それでも時折歪む表情に、見てるこっちがツラくなってしまう。
「お疲れ様ぁ!さすが男子は早いねぇ♪」
部室の前でランニングは終了。だいたい部員はみんな同じくらいに走り終え、ドリンクボトルとタオルを抱えた秋田先輩に迎えられた。
でも、男子は早いね、なんて、よく言うぜ。俺たちは普段から走ってるんだから、走れない方が困るだろ。それについてこようと頑張る、陽路先輩がすげぇんだってこと、何でわかんねぇんだよ。

