君を守りたい


まもなくして部室から出てきたほかの部員に、陽路先輩がついて行く。今日は校舎の外周を回ってから近くにある遊歩道を走るらしい。数コースあるランニングコースの中でも、TOP3に入るほどの厳しいコースだ。

初等部から高等部までが同じ敷地内にある凌帝は、かなり大きい。自慢じゃないが、有名な金持ち学校だから当然といえば当然で。

それに加えて遊歩道を走るとなると、昨日のコースよりもかなり長い距離になる。

隣を歩く慈朗の表情が、しだいに曇っていくのが明らかにわかった。


「おい慈朗。」


そんな慈朗に、俺は声をかけていた。
「ん〜、何〜?」と言いながら、慈朗は振り向く。

あたたかな風が、俺たちの間を吹き抜けた。