君を守りたい


―――…


日曜日の今日。午前中の練習が終わったあと、昨日考えたことを実行しようと思いつつ、部活に向かう。

まさに練習日和と言っていいほど、雲一つない空。その割に、心地よい風が程良く吹いていて。


「今日は気分的に、長距離ランニングをして、軽く打ち合い、んで試合って感じのメニューでやるから。」


ごくまれに、休日は礼二先輩の気分で練習メニューが変わるときがある。今日もその“ごくまれ”な日だった。


「もちろん、今日も大崎走るんだろ?美香と二人にしたら、何するかわかんねぇし。」


そう言って笑いながら治先輩は陽路先輩に近づく。無言の陽路先輩の目は、ただ冷たさだけをたたえて、治先輩を睨みつけていた。