君を守りたい


でも陽路先輩の問いに、思わず顔を見合わせる俺と慈朗。それを見た陽路先輩は、いつもの明るい笑みをこぼして。


「どうせ、あたしが心配だったんでしょ?大丈夫だから、もう練習行きな。」


優しくそう言われると、従わないわけにはいかない。もちろん、陽路先輩に反抗する気なんて全くないがな。

汗を拭き、部室の掃除を始めた陽路先輩を横目で見つつ、俺たちはコートに向かった。まだみんなはベンチに集まっていて、練習自体は始まっていないようだ。

温かい日の光を浴び、透き通るような青い空の下。明日は日曜日。午前中しか練習はないから、午後は陽路先輩も誘って、久しぶりに俺の家で騒ぐのもいいな。なんて、ガラにもなく呑気に考えていた。