君を守りたい


まぶしい日差しが容赦なく照りつけ、汗が止めどなく流れてくる。

いつもより早く疲れが回ってくる原因は、先頭を走る礼二先輩がワザとアップダウンの激しいコースを選んで走っているから。

俺たちは大丈夫、慣れてる。けれど、そんなに運動をしてるわけじゃない陽路先輩には、相当キツいはずだ。やることが汚ねぇんだよ。


「……渡部。陽路ちゃん、大丈夫かなぁ?」


だんだん開いていく、俺たちと陽路先輩の距離。隣を走る慈朗が、何度も後ろを振り返りながら俺に尋ねてくる。


「さあな。」


俺だって心配なんだ。