ズキズキ痛む傷口をハンカチで押さえ、机の中を覗く。予想通り、中にはカッターの刃が仕込んであった。
血は止まらず、真っ白いハンカチを徐々に赤く染めていく。とりあえず保健室に行った方がよいと判断したあたしは、あざけ笑う声の中教室をあとにした。
「いい気味。みんなの前で、泣き喚けばいいのに…。」
すれ違いざまに美香があたしにそう囁いてきたけれど。あたしは何も言い返さず、ただ唇を噛みしめた。
保健室につくと、幸いなことにそこにいたのは先生だけ。苦笑いで曖昧に怪我の理由を誤魔化し、処置をしてもらった。
メニュー