―――…
「何、コレ……?」
朝、教室。あたしは自分の机を見て、思わずそうつぶやいた。だってさ、もうシカト状態には慣れたけど、コレは何?昨日の舞い上がっていた気持ちが吹っ飛ぶくらい、訳がわからなかった。
机上やイス一面にかかれた落書き、罵倒の言葉数々…。呆気にとられるあたしを見て、笑い声さえも起こる。マジでイジメじゃん。つーか、低レベル過ぎ。
すぐに消しゴムでこすったり、雑巾を持ってきて消そうと試みたけど、なんだか無理っぽいし。
諦めてカバンから出した教科書を机の中に入れていると、今度は左手に鋭い痛みが走った。
恐る恐る机から手を引き抜くと、手のひらに薬指から小指の下あたりにかけて傷ができ、血が滴っていて。
痛みと悔しさで歪む、あたしの顔。
今まで静まっていた教室に、クラスメートの笑い声が響いた。

