校舎の外は、もう一面がオレンジ色に染まっていた。長く伸びる数人の影を見ながら、ゆっくりと歩を進める。
誰も話さないことで生じる沈黙。
道中には、ただ歩く音だけが響いていて…。
そんな中、あたしの中で渦巻く一つの疑問がしだいに大きくなっていた。聞いてもいいのか迷いつつ、結局あたしは意を決して口を開く。
「ねぇ…。どうして誰も、さっきのことを聞かないの?」
あたしの問いに、止まった背後の足音。
みんなより少し前を歩いていたあたしには、一人一人の表情は見えない。かといって振り向く勇気もないけれど。
――でも、普通は聞くでしょ?
あの状態で、あたしがやったと思わない方がおかしい。少なくても、多少の疑念は抱くはずだ。
あたしはやってないって言ったら、あんたらは信じてくれるの…?
そんな気まずい沈黙を破ったのは、圭のよく通る低い声だった。

