君を守りたい


「美香っ!どうした!?」


勢いよく部室に戻ってくる部員たち。
ジャージがドリンクで濡れて涙目になっている美香と、足下に空のボトルが転がり、ドリンクボトルを抱えたまま立ち尽くすあたし。
端から見れば、あたしが美香にドリンクをぶっかけたようにしか見えない。

…―あぁ。またみんながだまされる。また、やられた…。
ってか、学習能力ないよねあたし。


「大崎っ!てめぇ…!!」


今にも殴りそうな勢いで、治があたしの胸ぐらを掴む。その反動で持っていたボトルが床に落ち、数本のボトルから液体が弾けて。


「…あたし、やったように見える?」


集まる視線に思わず、あたしはそんな言葉をつぶやいていた。