君を守りたい


部室に着きドアを開けると、もう部員はだいたい集まっており、各々が着替えたり話したりしていた。その隅では、美香が紀彦と話しながらドリンクボトルを準備している。


「…陽路先輩。何かあったんですか?」


とりあえずロッカーに自分のカバンを入れていると、さっきと同じような問いがあたしにかけられる。
振り向くと、いつもより険しい顔をであたしを見下ろしている圭がいて。


「侑希と同じこと聞かないでよー。何にもないって。」


あはは、と笑いながら返すあたしに、圭は一つため息をこぼす。「素直じゃねぇ…」とかなんとか聞こえた気がしたけれど、聞かなかったことにした。
苦笑いを続けるあたしを、圭の切れ長な目が捉える。