君を守りたい


「だってぇ、美香より陽路が大事にされるなんてありえないでしょお?陽路が笑顔の中心にいるなんて許せないんだもん。」

「ちょ、美香何言って…」


話し続けるうち、美香の表情は唇を噛みしめるような険しい表情となっていた。
あたしが聞き返すのも構わず、するどくあたしを睨みつけながら、さらに続ける。


「どうせあたし暇だしさぁ、くだらない信頼関係っていうのを壊してあげようと思ったの。」

「は?くだらないって何よ?」


太陽が雲に隠れたのだろうか。
明るかった室内が急に暗くなった。深くなった陰影により、美香の笑みがさらに得体の知れないようなものに見えた。っていうか、これが美香の本性なんだなって、そう漠然と感じた。