ひらひらと、極彩色の魚達が水槽を漂っている。
そっと手を触れたガラスは、ひんやりしていて気持ち良かった。
養殖場より大量の水が、ガラスの向こうを満たす。
敷き詰められた、命石がその源であるのは間違い無い。
「あの泉みたいだな、こんなに命石があるの…」
「うん…」
上の空で相槌。
ひたすらに、ザワザワした気分で。
ぼんやりと、応えた事すら曖昧に。
ただ、心の不安にたゆとう。
水…のせい?
ゆらゆらと染まる景色が落ち着かない。
忘れている何かが、膜を破って、悪夢へ私を誘う(イザナウ)様な…。
記憶が無い事が、いつもより更に厭(イト)わしい。
私は、何処へ行って何をすれば良いのか。
気持ちが焦り出す。
「うわ、すげぇ〜!」
ガルンの大きな声に、乖離(カイリ)していた現実へと目を向ける。
私の指先の触れている、ガラスの向こう側に、色とりどりの水魚が集結していた。
思わずガラスから指先を離す。
すると、ザァーっとばかりに散る水魚達。
「なぁ、もう一回指付けるとどうなるんだ?」
言われてガラスに触れる。
…何も起こらなかった。
水魚達は、優雅に泳ぐ。
そっと手を触れたガラスは、ひんやりしていて気持ち良かった。
養殖場より大量の水が、ガラスの向こうを満たす。
敷き詰められた、命石がその源であるのは間違い無い。
「あの泉みたいだな、こんなに命石があるの…」
「うん…」
上の空で相槌。
ひたすらに、ザワザワした気分で。
ぼんやりと、応えた事すら曖昧に。
ただ、心の不安にたゆとう。
水…のせい?
ゆらゆらと染まる景色が落ち着かない。
忘れている何かが、膜を破って、悪夢へ私を誘う(イザナウ)様な…。
記憶が無い事が、いつもより更に厭(イト)わしい。
私は、何処へ行って何をすれば良いのか。
気持ちが焦り出す。
「うわ、すげぇ〜!」
ガルンの大きな声に、乖離(カイリ)していた現実へと目を向ける。
私の指先の触れている、ガラスの向こう側に、色とりどりの水魚が集結していた。
思わずガラスから指先を離す。
すると、ザァーっとばかりに散る水魚達。
「なぁ、もう一回指付けるとどうなるんだ?」
言われてガラスに触れる。
…何も起こらなかった。
水魚達は、優雅に泳ぐ。