それとは反対に、このオアシスは、旅人を拒んでいる。

「でも俺、拒絶されると燃えるんだけど」

そう、嘯(ウソブ)くと、リールが少し驚いたような顔をした。

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リールが、泉に入り濡れた服の裾を、膝あたりまでたくし上げ、絞る。

裾から覗いた肌の白さに、思わず感嘆の声を上げてしまう。


「お前肌白いなぁ。砂漠民で無いみたいだ。」

俺は見た事が無いが、昔ばぁさまに聞いた、"雪"というものより白いのでは無いだろうか。

きっと、足より上の服の下も、同じ様に白いのだろう。

余計な事を想像しかけて、邪な思いを振り払うように首を振った。


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