空は、ぼやけて見えた。
涙を零さないように溜めた瞳で、見上げた時に似ていた。
日中の、砂漠よりマシとはいえ強いハズの日差しは、見る影もない。
強い日差しを懐かしむように、私は額にヒサシを作り、空をみあげる。
(広大な泉や噴水の中から見たら、こんな風に見えるんだろうな…)
太陽のあるはずの方向を見る。
ボンヤリした光の輪郭が見えた。
「ああ…」
それしか、言えなかった。
見上げた空が、更にぼやけ、涙が頬を伝う。
見えない、鮮やかな空の青。
乱反射する、光。
覆う水に、目を反らしたくなる。
それでも、私は上を見続ける。
(意味が、理由(ワケ)が知りたい)
何故、こんな事になった?
幕を、取り払うのは可能か?
歌を、歌ったのは正しかった?
(この事で、何か悪い事が起こり始めたら…)
不安が、疑問が、尽きる事無く湧き上がる。
そして。
自分が、怖くて堪らない。
自分を、信じる事が出来ない。
(だけど…)
逃げられない、逃げたくない。
誰か、私に…“力”は要らないから。
正しい決断をする、勇気を下さい。
私は涙を拭い、手を祈るように組み合わせた。
涙を零さないように溜めた瞳で、見上げた時に似ていた。
日中の、砂漠よりマシとはいえ強いハズの日差しは、見る影もない。
強い日差しを懐かしむように、私は額にヒサシを作り、空をみあげる。
(広大な泉や噴水の中から見たら、こんな風に見えるんだろうな…)
太陽のあるはずの方向を見る。
ボンヤリした光の輪郭が見えた。
「ああ…」
それしか、言えなかった。
見上げた空が、更にぼやけ、涙が頬を伝う。
見えない、鮮やかな空の青。
乱反射する、光。
覆う水に、目を反らしたくなる。
それでも、私は上を見続ける。
(意味が、理由(ワケ)が知りたい)
何故、こんな事になった?
幕を、取り払うのは可能か?
歌を、歌ったのは正しかった?
(この事で、何か悪い事が起こり始めたら…)
不安が、疑問が、尽きる事無く湧き上がる。
そして。
自分が、怖くて堪らない。
自分を、信じる事が出来ない。
(だけど…)
逃げられない、逃げたくない。
誰か、私に…“力”は要らないから。
正しい決断をする、勇気を下さい。
私は涙を拭い、手を祈るように組み合わせた。