痩せていない私でも席に呼んでくれるお客さんだっていた筈なのに…… 「あやちゃんってさ、痩せたら可愛いと思うよ」 そんな言葉の方が気になってしまう。 口説かれても、何で私? そんな風に卑屈になってしまっていた。 一度は痩せて、自分の事を好きになれそうだったのに……。 忘れられない恋人だって、ひょっとしたら私みたいにスタイルの悪い女は嫌だったのかもしれないんだ。