不安そうに見つめる私よりも明らかに細いその子を見ていたら、いつの間にか食欲は消えていた。



食べないだけで心配して貰える。



愛情に飢えていた私は、それだけで胃袋よりも心の中が満たされてしまったような錯覚を覚えてしまい……。



さすがに食事を全て抜く事は無理だったけれど



「今日もちょっとしかご飯が食べられなかったんだ」



「今日も食欲が無くって……」



甘いものから遠ざかろうとした時と同じ。本当はお腹いっぱい食べてしまいたいのに、自分で自分を追い詰めて



食の細い自分。



これが普通なんだって、ひたすらひたすら言い聞かせてた。