結局髪はそのまま。 俺は一晩過ごしてしまい只今電車の中。 じろじろ見られる視線を隠すように被ったパーカーのフード。 学ラン全開にプラス黄色いパーカーの俺は 完全なるヤンキーだ。 今日は一応黒のニットを持って来た。 こんなんで乗り切れるわけも無しに。 俺が盛大な溜息を着くと同時に目の前に人の影が掛かる。 「ハイジっ何で隠すの〜!」 俺の悩みの種を作った女がパーカーを剥いだ。