霧恵はしっかりと怜斗の目を見た


「あたし…怜斗のことが好き
あきらめようと思ったけど、やっぱり無理だった あたしと、付き合って下さいっ!」


怜斗はやっぱりか、というように目をそらした


「俺は…満咲が好きだから」


怜斗が照れながら呟くと、霧恵は笑いだした


「あぁ~良かったぁ これで本当に諦められる 振ってくれてありがとっ
満咲ちゃん落とさなきゃ殺すから」


その後はどちらからともなく笑って、先に怜斗が教室に戻った


「幸せになんないと本気で許さないんだから」


閉まった扉に小さくつぶやいた