学校に着いて、怜斗に最初に話しかけたのは霧恵だった


「あ、怜斗~ 遅いよぉ」


怜斗が教室に入ると霧恵は頬を膨らましながら近づいてきた


「怜斗…後で話があるの」


普段ではありえないような真剣な表情で屋上に来て、と言われた怜斗は頷くしかなかった


「ありがと!じゃあ昼休みに屋上にね~ あ、一人で来てよぉ?」


霧恵はチャイムと同時に自分の席に戻った