「おら翔太っ!」
「イッテェ!」
振り向けば、玄が俺の背中を殴りおったマイクを差し出していた。
「言うんだろ?」
ニヤリと笑う玄からマイクを奪い取る。
「当たり前や!」
奈々が来てくれた。ダンスもミスしなかった。
残るんは愛の告白のみや!
「「daring最高ーーっ!」」
「みんなかっこよかったぁあ!」
会場の熱気は上がるばかり。
俺はマイクのスイッチを入れ「おおきに!」と手を上げて左右の観客に向けて礼をする。
「あー、今日は来てくれてホンマにありがとおな! daringが大トリをやらしてもらえたんは、いつも応援してくれとるみんなのおかげやと思ってんか」
俺のトークに耳を傾ける観客の前で、マイクを握る力を強めた。
「えー、今日はバッファローをキメるんが、目標やったんやけど……」
「超かっこよかったー!」
「おおきに! ……ほんでな? キマったから、みんなに聞いて欲しいことがあんねん」
「「何ーっ!?」」
俺は目の前にいる透を見る。頑張れと、ガッツポーズをしてくれとる。昴もキョウも微笑んどる。
奈々は、真っ直ぐ俺を見ていた。
「ごほんっ」
咳払いをして大きく息を吸い込む。
「三神奈々っっ!!」
クラブ中に響き渡る大きな声。奈々は目を丸くして、ビックリしとる。
体が熱い。めっちゃ恥ずい。
せやけど伝えなあかん。
俺の正直な、想い。



