「……destiny」
「……運命?」
「オレとトールは、destiny」
優しく微笑んであたしの手を握る昴。
運命だなんて……。
それは出逢えた奇跡じゃなく、結ばれる運命だってこと?
あたし、昴の隣にいられる運命?
「……なんか運命って、曖昧だよね。運命の出逢いとか、運命の赤い糸とか。素敵だけど……なんていうか、見えるものじゃないよね。運命って」
運命って人の力じゃ変えられないんでしょ?
もし運命が変わったら、あたし困るもん。
「じゃあつくる?」
「作るって……」
昴を見上げると、短くて甘いキスが降ってきた。
昴の宝石みたいな瞳が、あたしを捉えて離さない。
「Let's live in fate together」
「…………」
「フタリいっしょなら、こわくないでしょ?」
昴が耳元で囁いて、あたしの首に何か付けた。
チャラ……と金属が擦れたような音がする。
見上げると、何度も見た、とろけそうなほど優しく微笑む昴がいた。



