プラチナ王子sequel



「おーっ! おおきに!」

「ありがとう」


ふたりとも笑顔で受け取ってくれて、昴を見れば目を輝かせてあたしを見ていた。


くそうっ! 可愛すぎる……!


あっさり負けてしまったあたしは、渋々紙袋に手を突っ込んだ――その時。


「昴~っ! ハッピーバレンタイ~ンッ」


んなぁっ!!


「超~っ一生懸命作ったからぁ、ちゃんと食べてね~?」


半ば無理やり昴にチョコを押し付ける人物はイケメン大好き、昴大好き、ザ・ゆっこ先輩……。


「キョウ~。これあたしからっ」
「あたしは翔太にーっ」


ゆっこ軍団再来……。


「ありがとう」
「あー。おおきに」


完璧な笑顔のキョウと苦笑いの翔太。昴はゆっこ先輩のマシンガントークに戸惑っている。


あたしは紙袋に突っ込んだ手を引っ込めて、ゆっこ先輩を見つめた。



わざとだ! 絶対わざとでしょ!

同じクラスのくせにわざとあたしの目の前で昴にチョコ渡しに来たんだっ! むきぃいいい!!!


「ごめんね透ちゃ~ん! チョコくらいいいよね? いっつも独り占めしてるんだから、今日くらい多めに見てくれるよね~?」


くっ……!

このっ……このっ……!



「お好きにどうぞー」


あたしの弱虫ーっ!!


完全に引きつった笑みを見せると、フフンと勝ち誇ったように鼻で笑って、ゆっこ軍団は去って行った。



ゆっこ先輩にまで先を越された……。



泣ーきーたーいー!!