[angle:キョウ]



王良 恭(おうら きょう)


高校2年生。身長178センチくらい。


色白で茶髪。よくよく見ると緑がかかった薄茶の瞳。日本とイギリスのクォーター。


何事も平和主義で、何でもかんでもすぐ笑いのツボに入る。


親友は翔太と昴。透と奈々も同じくらい。


彼女は無し。バイト先は癒王亭。


――みんなが分かってる俺のプロフィールは、多分こんなもの。




「奈々俺の彼女なん!? 付き合ってくれるん!?」

「その質問今日で何回目なの? うるさい上にしつこいわね」

「俺ら今付き合ってるん!?」

「気持ち悪いからあっち行ってちょうだい」

「答えるまで離れへんで!」



翔太と奈々がじゃれあってる隣で、ライアンと昴が仲良く遊んでいる。



「すばるはどこの国の人ですか?」

「US……んと、Americaわかる?」

「はい。アメリカまだ行ったことないです。いいところですか?」


その様子を俺の隣で微笑ましく見てるのは透ではなく、徠さん。


透はというと……。



「俺に何か付いてる?」


目の前で正座して、ジーッと俺を見ていた。