掻き鳴らせ、焦燥。〜春風に舞う〜



そして今日も例外ではなく、売店で買ったヤキソバパンとサンドウィッチと牛乳を持って、その扉を開けた。



「失礼しまーす」


「おう、またオマエか。まぁ、座れ座れ」


「先生。“また”とか云う割りには、いつも嬉しそうですよ」


「そーかー。これが短いスカートひらひらさせた女子生徒だったら嬉しいんだがなぁ」


「うわっ、いきなりの教師らしからぬ発言ですよ」


「いいや、いち生物のオスとしてまっとうな意見だぞ」


「はぁ、まぁそうですけど……。てか、いつもの貰いますね」


「おう、どうぞどうぞ。オレにも一杯よろしくな」


「もうやってますよ」