僕だけがそんなことばかりを考えていて、そのうち仲間と上手くいかなくなって、バンドを抜けたら女の子達もあまり寄って来なくなって、「あーなんか、そんなもんか」って退屈な毎日をやりすごすことにも慣れてきちゃった。 氷室 春太(ヒムロ ハルタ) そんな高校三年の春。 「僕はこのままでいいのかなぁー?」 なんて考えながら、長い渡り廊下を渡って、居心地のいい場所へと向かう。