掻き鳴らせ、焦燥。〜春風に舞う〜



おじさんに促されて、二人と挨拶する。
ドラムのお兄さんがアキトさん、金髪ギターのお兄さんがナオヤさんと云った。




「んじゃ」と云って、あっさり出ていったおじさんにちょっとばかり心細さを感じながら、「とりあえず座って」と云われ、長身のイケメン二人に見下ろされると少しびびってしまう。






アキトさんが低音だけど柔らかな声で口を開いた。