「どぅわっ!?」


私は謎の言葉を吐いてから、腰に纏わりついた原因を見た。


決して幽霊が憑いた訳じゃない。

腰には、同じ学部の友達、斎藤綾(サイトウ アヤ)が抱き付いていた。









「おはよっ、ゆっきー♪」

「…………おはよ、あやちー。頼むから、毎回毎回、挨拶と同時に腰に抱き付くの止めてくんない?」

「えーっ、でも常時寝不足で低血圧なゆっきーでも、一発で目が覚めるでしょ?」

「…覚めるけどね……………。先にショックで心配停止になる方が早いかも。しかも私、低血圧違う。夜どうしても眠れないだけ。」








あやちーはこの通り、テンションは異常に高いが、深刻な話も真面目に聞いてくれる良い友達だ。





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