そんな私が家を出ようとしたのは極当たり前の流れだったと今でも思う。



「学校には行きたくない……理解してくれないのなら、ここにもいたくない」



止められる……と思った。



怒られても自分の意見を言うんだって……だけど、帰って来た返事は



「目の届かない所にしなさい」



「え?」



「市内は絶対にダメだ」



それは……世間体だけを気にした言葉で。



私を最初から無かったものにしようとする、両親らしい言葉だった。