ゆっくりと歩き出した頃には陽が翳り始めていて…… 「そうだ!」 と足を向けたのは、千波さんと知り合うまで時々寝泊りしていたネットカフェ。 そこで、検索をかける。 3ヶ月前の事件の事。 真相は分からないまま、人々の関心が薄れたのかあまり詳細は出てこない。 ただ一紙、私が見た最後の春樹の姿と共に大きく扱ったくらいで…… それでも丹念に、丹念に情報を探る。 すると 「……あった」