満の唇が離れ、


お互い見つめ合った。



何も話さない。沈黙の時間。



満は黙って、そのまま部屋から出ようとした。




あたしは慌てて、


「か、風邪引いても知らないんだからっ!!」

と言った。



「俺は風邪なんかひかねぇよ。」


満は振り返らずに、そう言った。