そして、テスト前日――


「ああ、もう疲れたぁぁ。」

あたしは倒れ込むように、机に突っ伏した。

「おい、まだ終わってないだろうが。」

満はあたしの為に作った模擬テストの採点をしながら言った。


机にうつぶせになりながら、横目で満を見つめた。


また……眼鏡かけてる。

黒縁眼鏡。

そんなに目が悪いわけではないらしいが、気分によって勉強する時はかけるのだとか。


なんだか知的で、満じゃないみたい。


ちょっとドキドキする。


「ねぇ満、あたしがテストの結果で真ん中になったら、あたしに何を命令するの?」