バカ!!!!!
なんで言うのよ!!!内緒にしてって言ったじゃない!!」


「約束なんてしてねぇもん。
しかもな、こいつ当たったの選択問題なんだよ。
絶対カンで当たっただけだぜ。」


ギクリ


確かに、鉛筆ころがしで、たまたま当たっただけだった。



「まぁ、皐月ちゃんは転校したばっかりだし、環境も変わったから、勉強する暇がなかったんだよね。」


そうそうそう!さすが優貴さん、分かっていらっしゃる。


それに比べて、こいつは……


満をギロリと睨み付けた。


すると優貴さんが、


「でも、メイドとはいっても、金剛持家の一員だから、最下位の方っていうのはマズいなぁ。
最低でも真ん中くらいにはいてもらわないと……」


と言った。



真ん中!!???



「あ~、絶対無理だわ。」

満が呆れ顔で言った。



「そんなことないよね?
上位になれって言ってるんじゃないんだから。
皐月ちゃんならできるよね?」


優貴さんに言われて、


つい、



「で、できるに決まってるじゃないですかぁ~。」

と背中に汗をびっしょりとかきながら、カラカラ笑顔で言ってしまった。