「も、もしかして、奈々、満のこと好きなの!?」


「ま、まさかっ!!!

雲の上の存在だよ!あたしなんかじゃ不釣合いだよっ!!!」

奈々は両手を振って慌て出した。

そして、目線を下に落として、膝を組んでいた手に力を込めた。


「それに……付き合うんだったら、普通の恋愛がしたいもん。

満君と付き合ったら、普通に付き合うことなんて……できないでしょ?」



確かに、満と付き合うことになったら、女の子達が黙ってないだろうなと思った。

想像しただけで、背中がゾクっとなる。


「でもね、ちょっとだけ、憧れの存在ではあるんだ。」


照れくさそうに笑う奈々は、恋する乙女のように可憐で、



なぜか、ズキっとした。