ご主人様はイケメン三兄弟!?

「皐月ちゃん!」


「え?」


ショートカットで小さくて、可愛らしい感じの女の子が話しかけてきた。


「私、鏡月奈々(きょうづき なな)。

学級委員をやってるの。

体育館の場所、分からないかなぁと思って。
一緒に行かない?」


「う、うん!ありがとう!」


鏡月奈々様。

あたしにはあなたが天使に見えます。後光が輝いております!


「良かった。

本当はもっと早く声掛けたかったんだけど、満君が側にいたから……

満君がいなくなって、今だ!って思ったの。」


にっこりと笑う彼女。

こんな学校にも、普通の子がいたんだぁ。


「あ、あのね、あたし、体操着まだ持ってなくて……」


「そうなの!?じゃあ、私ので良かったら使って?」


「え!?悪いよ!奈々さんはどうするの!?」


「あたしはもう一つあるから。でも、皐月ちゃん細いから少し大きいかもしれないけど……

それと、奈々さんじゃなくて、奈々って呼んで?」


「あ、う、うんっ。」


「じゃぁ、あたしも皐月って呼んでいい?」


「もちろん!」



ああ、お父さん、お母さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん、妹、弟たちよ。

あたし、友達ができそうですっ!!!!(涙)